くらしのおへそ

(田舎の)フルタイムワーキングマザーが、限られた時間で心地よい暮らしを目指す活動記録。

独身時代からの習い事を辞めました。フルタイムのワーママは自分の趣味の時間が持てないのでしょうか。

タイトルの通りです。

10年以上習っていたお茶のお稽古を、無期限でお休みすることにして、昨日が最後のお稽古日でした。

よくよく考えて出した結論なので後悔はしていませんが、ほっとした気持ちと残念な気持ちを両方抱えて、ちょっと複雑です。

 

フルタイムのワーママは、自分の趣味の時間を持つことはできないのでしょうか。

結論から言うと、優先順位の問題かと思っています。

 

フルタイムで働く覚悟のあるワーママなら、限られた時間の中でタスクをこなすスキルはすでにお持ちでしょう。なので、プライベートでもたいていのことはやろうと思えばできてしまうと思うのです。生じたシワ寄せを適切に処理することがポイントになりますが、それはつまり優先順位がどうかということです。

 

上手に時間をやりくりして、家族の協力も得て、自分の時間を確保!それにより自らリフレッシュでき、結果として家族にも良い影響を与えることができる。これは家族との時間を多少犠牲にしても費用対効果は大。優先順位の上位に置き、そんな趣味は大いにやるべきだと思います。

 

私の場合は、結婚・出産を経てライフスタイルが変化する中で(よくありがちなフレーズですが)、その優先順位に変化が生じました。

お稽古に不満があったわけではありません。

ただ、価値観の変化です。

 

土曜日の午前中は自分時間で習い事、ここだけ切り取ればこの上なく贅沢な時間に聞こえます。

しかし、フルタイムのワーママにとっては、この時間を確保するために、体力的にもスケジュール的にも、それ相応の犠牲が伴います。夫の理解と協力はあります。スケジュール管理も得意です。なのでやろうと思えばできるのですが、私にとっては犠牲を払うことにじわじわとストレスを感じるようになりました。自分の時間を確保することよりも、予定のない休日をゆっくり過ごしたり、家族でお出かけをしたり、そういった時間を持つことの方が大事になり、結果、習い事の優先度が下がった、というだけのことです。

 

そうすると、タイトルの問いに違和感。

自分の趣味の時間が持てる・持てないの問題ではないのです。どちらがいいわけでも悪いわけでもなく、価値観の問題なので、自分の気持ちの向く方にしたらいいのです。

私の場合、この価値観の変化に自分の気持ちが追い付いていないことが、冒頭の複雑な気持ちにつながっているのかもしれません。

 

以下、具体的な話になるので、ご興味ある人のみどうぞ。

お茶(茶道)は趣味とはいえ時間とお金がそれなりにかかります。

そのため、以前から少しストレスでした。ただ、得られる満足度の方が高かったため続けられていました。

 

 

 

まず時間。

月3回(出産後は月1回)、土曜日の半日以上がお稽古になる他、お茶会などで週末がほとんどつぶれてしまうこともあります。

月曜日から金曜日までフルタイムで働き、子育てをしていると平日はへとへと。子どもと共に寝落ちることもザラです。週末は待ち遠しいもの、ゆっくりしたいもの。平日に備えるためや、家族との時間を持つための週末時間がこれまで以上に必要だと感じるようになりました。

にもかかわらず、お稽古のある土曜日は、朝から子どものご飯を準備し、掃除をしてから自分の身支度を整えます。お稽古は基本的に着物です。狭いマンションで着物を引っ張り出すのも一苦労、汗だくで着替えているのにその間にも子どもは抱っこをせがんできます。。考えただけでも面倒くさい状況。。

このように、一週間の疲れを癒したい金曜日の夜から土曜の朝にかけて、むしろ余計に疲れる状況になってしまっていました。

 

また、私がお茶へ行っている間、子どもは夫が見ています。私の日々のストレスが解消されるならぜひ行っておいで、という考えを持っておりとてもありがたいです。なので、本当に私の精神衛生にお茶という趣味が寄与しているなら、感謝してありがたく行かせてもらいたいところですが、そうゆうことでもないのです。

田舎に住んでいるくせに我が家は車が一台しかなく、私がお稽古に行っている間、彼らは家にいる or 近所を散歩することしかできないのです。私が丸一日いない時は送迎してもらいますが、それはそれで申し訳ない気持ちになります。上記の通り、行くことがストレス・疲れる、という状況で申し訳なさはMAX。我が家全体として何のメリットも見いだせなくなってしまいました。

 

そして、お金。

お茶はお金がかかります。お月謝のほかに、お茶会もあり季節のご挨拶もありお免状取得もあり、、また、1年を通して基本的に着物です。季節それぞれ、TPOにあった着物が一通り必要になります。最低限のところでやったとしても、お茶はお金がかかる趣味なのです。もちろん承知の上でやってきましたが、時間的・精神的にはデメリットの方が強く感じるようになると、いくら自分で稼いだとはいえ、万単位、月収単位の出費に見合う利益がないと考えるようになりました。

(私は公民館やカルチャーセンターではなく、ご自分のお茶室を持ち、宗匠稽古にも通われている先生についていました。それでも私の知る限り負担は少ない方だと思いますが、月謝だけで完結する一般的なお稽古とは違います。)

 

得られるメリットデメリット、天秤にかけます。約1年以上天秤にかけ続けました。。

 

お茶は学ぶことが多く、探究心を掻き立てられるので楽しいのですが、やはり時間とお金に余裕がないとできない、というのが現在のわたしの見解です。

そして今はどちらもない!というのがこの約1年かけて得た結論です。

 

先生に事情をお話ししたところ、ありがたいことに、完全に辞めてしまうのはもったいないので、籍だけ置いておいたらいいわ 、好きな時に戻ってきたらいいわ、たまにお稽古に来てもいいわ、と言ってくださいました。

この先戻るか戻らないか、正直現時点でわかりません。

行かなくなれば興味も薄れるかもしれませんし、より一層、いろいろ学びたいという気持ちが湧き上がってくるかもしれません。

仕事ではないので、それこそ流れに任せようと思います。

 

以上、長文お付き合いいただきありがとうございました。